蚊の寿命、部屋や車ではどのくらい?気温次第では部屋で越冬も可能?

蚊の寿命はどのくらいなのでしょう。家で刺されたのに見失ってしまったり、車の中に蚊が入ってきてしまったり、部屋で寝ている間に羽音がしたりすると、このまま何日も生きていられるのか気になります。蚊の寿命は気温と関係が?ここでは、蚊の寿命、部屋や車ではどのくらいなのか、気温次第では部屋で越冬も可能なのかについてまとめました。

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蚊の寿命とは?

日本の夏の家に現れる代表的な蚊と言えば、「アカイエカ」と「ヒトスジシマカ」です。

アカイエカは、茶色っぽい色をしており、よく家の中にも入ってきてぷ~んという羽音を鳴らす蚊です。

ヒトスジシマカは、ヤブカとも言われており、黒い体に白色のシマ模様を持つ蚊です。

これらの蚊の寿命は、成虫になってからおよそ30日~40日程度あります。

蚊は、卵からかえるとボウフラになり、その後サナギから成虫へと成長していきます。

卵から成虫になるまではおよそ10日~2週間程度です。

卵から数えれば、蚊の寿命はだいたい50日くらいといったところでしょうか。

成虫になってからおよそ1ヶ月の間にメスのみが産卵時に吸血行動を行うのですが、一匹のメスの蚊が寿命がつきるまでの間に行う吸血活動は、2~3回程度と言われています。

2~3回の吸血行動を行うたびに産卵をするわけですから、10日に一度のペースで吸血をして卵を産むというわけです。

一度刺された蚊をそのままにした場合、どこかで産卵し、さらに数日後にまた刺しに来るということも考えられるのです。

ちなみに、オスの蚊の寿命はもっと短く、成虫になって10日~2週間程度の間に交尾を終わらせるとすぐにその生涯を終えます。

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蚊が部屋に侵入!寿命は?

蚊は、気温が15~30℃の範囲にある場合、最も活発に活動します。

室内の気温がだいたいこの範囲の温度ですから、室内は蚊の最も活動する温度ということになります。

また、部屋に観葉植物や花を置いている方も多いのではないでしょうか。

吸血活動を行うのは産卵時のメスの蚊のみですが、その他の蚊は、花や果物の密を栄養源にしています。

つまり、室内は蚊にとって最適の温度である上、産卵時のメスの蚊の餌となる人がおり、その他の蚊の餌となる植物がありと、まさに蚊にとって楽園ともいえる環境なのです。

室内の蚊が寿命を全うする理由が分かりますね。

蚊が車中に侵入!寿命は?

夏に蚊が車中に入ってくるとなかなか辛いものがありますよね。

クーラーをつけているので窓を開けるわけにもいきませんし、夏なので薄着でいるため、蚊には絶好のチャンスです。

車中は外気よりも気温が安定しているので、蚊にとって過ごしやすい環境なのではないかと思いがちですが、実は高温に弱い生き物です。

40℃を超える暑さには適応できず、そのまま死んでしまうことがほとんどです。

気温35℃の車内温度は50℃まで上昇すると言われていますので、30℃以上の真夏日には、蚊は車中で生息することは難しくなります。

ですので、車内に取り残された蚊は、少なくとも夏場であればかなり短い生涯を終えることになるでしょう。

ただ、夏の終わりのころ、やや涼しくなってきた時期には、車中は蚊にとって最適な環境になるため、寿命が長くなる傾向があります。

血を吸える人がいれば餌の心配もありませんし、寿命を全うすることも可能なわけです。

蚊は越冬できるの?

夏に生まれた蚊の寿命は長くても40日なわけですから、秋口には死んでしまうはずです。

しかし、秋に生まれたアカイエカは、冬を越すことができます!

家具の裏や隙間、冷蔵庫の後ろ、タンスの奥など、こうした薄暗い場所にひっそりと身を寄せ、暖かくなるまでじっとしているというのです。

冬の間は吸血はしません。

じっとしている分、寿命も長いようで、秋口に生まれたアカイエカは半年もの間生き続けられるそうです。

越冬するのはメスだけで、オスは冬の間に全滅します。

越冬したメスは暖かくなると再び活動を開始し、一度だけ産卵して命を終えます。

ヒトスジシマカは、暖かいところを好む蚊なので、そのままでは越冬することはできません。

ヒトスジシマカの場合、卵のまま冬を越します!

暖かい地方では、ボウフラのまま成虫にはならず越冬する場合もあるようです。

人目につきにくく、命の危険が少ない水場に産卵するのですが、水が干上がったとしても、ヒトスジシマカの卵は乾燥に強いため、水に触れると再生することができます。

そうして冬を乗り越えた卵は、暖かくなると割れてボウフラが生まれ成虫になり、人の血を吸って産卵するのです。

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