私たちが目にするナメクジは指先ほどの大きさで、そこにいたとしても驚くものではありません。しかし、最近では日本でも巨大ナメクジが発見されるようになりました。その大きさと見た目に驚かずにはいられません。この巨大ナメクジはどんな種類なのでしょうか。ここでは、巨大ナメクジの種類と日本での被害や生息地についてまとめました。
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巨大ナメクジの正体とは?
巨大ナメクジは、「マダラコウラナメクジ」というもので、ヨーロッパに生息しているナメクジです。
現在ではオーストラリアやアメリカにまでその生息範囲を広げており、2006年には日本国内でも目撃されるようになりました。
日本で最初に目撃されたのは茨城県土浦市です。
その後、長野県や福島県、北海道でも目撃されています。
マダラコウラナメクジの体長は10~20cmもあり、もともと日本にはいなかった外来種です。
体の大きさだけではありません。
マダラコウラナメクジはヒョウ柄をしており、かなりの存在感です。
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なぜ日本に巨大ナメクジ?
マダラコウラナメクジは日本に分布していない外来種です。
ではなぜ日本で生息が目撃されたのでしょう。
その確かな理由は不明ですが、輸入された観葉植物などにマダラコウラナメクジの卵が付着しており、それが日本に持ち込まれて孵化したのではないかと言われています。
そして孵化したマダラコウラナメクジが日本で繁殖し、目撃されるようになったのではないでしょうか。
ナメクジによる被害とは?
マダラコウラナメクジは目立った外見ではありますが、ナメクジ自体に毒があるというわけではありません。
しかし、人間へ被害をもたらすと言われています。
マダラコウラナメクジの被害とは、農家が大切に育てた農作物を食い荒らしてしまうことです。
通常目にするナメクジと同様、巨大ナメクジであるマダラコウラナメクジも新芽や花をエサにしています。
しかし、通常のナメクジと比較すると食べる量が多いため、農作物を食いつぶしてしまうのです。
こんなマダラコウラナメクジが繁殖して増加してしまえば、甚大な被害が出るに違いありません。
また、マダラコウラナメクジに限らず、通常ナメクジには寄生虫がいる場合があります。
広東住血線虫(かんてんじゅうけつせんちゅう)という寄生虫で、この寄生虫が人間に寄生すると、幼虫のまま脳まで達し、頭痛や発熱を引き起こします。
最悪の場合、死に至ることもあるため、とても危険なのです。
ナメクジから寄生虫に感染するケースは、生野菜についていたナメクジが原因であることが多いです。
キャベツの葉やレタスなどの生野菜は、よく洗ってから食べるようにしましょう。
また、ナメクジに接触した場合、決して口に入れたりせず、よく手を洗うようにしましょう。
万が一、口に入れてしまった場合は、水で十分すすぐなどして対処してください。
マダラコウラナメクジは塩で退治できるのか?
マダラコウラナメクジを駆除するにはどうしたらいいのでしょう。
ナメクジの体は、ほとんど水分で構成されています。
ナメクジの体に塩をかけると、その塩がナメクジの水分を吸収し、ナメクジが縮むという特徴があります。
この現象はマダラコウラナメクジにも有効です。
しかし、普通のナメクジとは違い、サイズが大きいため、必要な塩の量も多くなければなりません。
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