気温が高くなるこれからの季節、害虫発生は大変な問題です。
その中でもどんな植物にも寄生するハダニは身近な害虫の一つ。
ハダニってダニなの?人体に影響があるのでは?
ハダニによって皮膚に出る症状や写真、対処方法があれば知りたいですよね。
ハダニは人体に影響があるのか、それに伴う皮膚の症状や写真、対処方法があるか、まとめました。
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ハダニってダニなの?
出典:http://yasaitosyokubutsubyoukitaisaku.com/
ハダニとは、アブラムシやカイガラムシなど、ガーデニングをしているとよく目にすることのある害虫です。
体長0.3~0.5mm、植物の葉の裏に寄生して栄養を吸い取り、葉緑素を抜いて葉を白くします。
ハダニは、一匹のメスがやってくると、交尾せずに単為生殖でオスを生みます。
オスが成虫になるとそのメスは交尾し、メスを生みます。
交尾をして生まれてくるのはメスばかりで、交尾をせずに生むのはオスばかりという、かなり特徴のある虫です。
卵から成虫になるまではたった10日程度で、世代交代のスピードはとても速く、一定数に達すると、お尻から糸を出して風に乗り、飛んで移動します。
ダニなのに糸を出す?と驚かれた方もいるかもしれませんが、ハダニはダニではなく、クモの仲間なんです。
3月~10月の暖かい時期に発生しやすく、乾燥している場所を好みます。
特に、マンションや家の軒下のような雨が当たらない場所は発生しやすいです。
困ったことに、ハダニはどんな植物にもつきやすい害虫です。
数が少なければ被害は大きくなりませんが、短期間で増加するハダニは、あっという間に増え、植物は葉緑素不足によって光合成ができなくなり、生長不良に陥るのです。
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ハダニは人体に影響する?
ハダニは、葉に口針を刺して細胞液を吸って生きています。
食植性の生物ですので、ダニのように人間の皮膚を刺すということはほとんどありません。
刺すとしたら、植物の葉が枯れてしまい、おなかが空いている時です。
このような時は、ハダニの出す糸が目に見えるほど葉にびっしりくっつき、ハダニがうろうろしています。
これほど大量にハダニが発生している状態で葉を触ると、手に移動したハダニが刺す可能性がありますので、むやみに触るのはやめましょう。
とはいえ、ハダニに刺されて皮膚に症状が現れたり、ハダニの発生によって人体に影響を与えて問題になったといった事例は今のところないようです。
ハダニが発生したら・・・
ハダニの発生を防ぐ最大の予防法は「葉水」です。
ハダニは水にとても弱い性質を持っているので、日頃から植物に葉水をし、乾燥させないように心掛けておくことで、ハダニが寄生するのを防ぐことができます。
また、発生してしまっても被害の拡大を防ぐことができます。
ハダニが発生してしまった場合、どうすればいいでしょう。
ハダニが少ない数でかたまっているような時は、セロテープなどで張り付けて一気に駆除しましょう。
ガムテープのような粘着力の強いものは、葉を傷める可能性があるので避けてください。
また、ハダニは水に弱いだけでなく流されやすくもあります。
ハダニの付いた植物に勢いよく水をかけるだけで、ある程度駆除することができますよ。
ハダニから大切な植物を守る一番の予防法は、植物を丈夫に育てることです。
しっかり日光にあて、適度な量と頻度で水やりをし、程よく肥料を与えて丈夫に育ててください。