日中集団で襲ってくる蚊、退治のため庭に殺虫剤を撒きたいけれど、高価で手が出せない!ウィルスを媒介するため蚊は深刻な問題であるフィリピンでは、ペットボトルだけで簡単に作れる蚊取り器が大活躍とのこと、これは気になります。ここでは、蚊の退治に庭へ殺虫剤を撒くのは有効なのか、ペットボトル活用は効果があるのかまとめました。
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数万人の命を救った!?ペットボトル活用術
フィリピンにおいて蚊の退治に大活躍しているのが、蚊取りボトルです。
蚊取りボトルとは、ペットボトルというどの家庭でも簡単に用意できる安価な材料だけを使い、簡単に手軽に作った蚊の撃退方法です。
フィリピンでは、この蚊取りボトルを置くことで、蚊がウィルスを媒介して発症する伝染病のデング熱から、多くの子供たちを守っているといいます。
この蚊取りボトルは、FacebookやTwitterなどのSNSを中心に、ネット上で一気に話題となりました。
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蚊取りボトルの作り方
まず、1.5または2リットルのペットボトルを用意します。
ペットボトルの上から3分の1くらいの部分をぐるっとカッターなどで切り取ります。
次に砂糖50gをペットボトルへ入れ、その上からドライイースト1~2gを加えます。
次に、40~45℃くらいのぬるま湯200mlを入れ、軽く混ぜ合わせます。
切り取ったペットボトルの上部を逆さにし、下部へ挿し込みます。
完成したペットボトルの周りを黒い紙やビニールで覆います。
ペットボトルの中からは、二酸化炭素が発生し、この臭いに蚊が引き寄せられるようです。
あとは完成した蚊取りボトルを、軒先や庭に置くだけです。
砂糖とイースト、水が混ざることで二酸化炭素が発生し、その臭いに蚊が引き寄せられ、ボトル内に侵入した蚊は抜け出せなくなり、そのままボトル内で死ぬという仕組みです。
これなら日本でも活躍してくれるのでは!?
フィリピンで大活躍のこの蚊取りボトルなら、日本でも蚊を退治するのに活躍してくれるはず!
ところが、日本でこの蚊取りボトルは普及しませんでした。
その原因は気温です。
この蚊取りボトルのしかけは、本来フィリピンという熱帯地方で有効の方法です。
日本では、朝晩の気温がフィリピンほど上がらないため、二酸化炭素を発生させるための醗酵が途中で止まってしまい、蚊を十分引き寄せられないのです。
また、1週間に一度は中の液体を交換しなければならず、効果はあまり持続しないというところも難点のようです。
置き場所にも注意しなければならず、雨が当たらない場所に置かなければ、雨が入って逆にボウフラが繁殖してしまうことになるため、逆効果になるのです。
蚊取りボトルを有効にするためには、発酵が停止しない一定の気温があり、雨風が当たらない場所に置くこと、また、こまめに液体の交換をすることが必要です。
蚊を退治するためには・・・
家に出る蚊を全滅させるということは残念ながらかなり困難なことです。
しかし、蚊の発生源を元から絶てば、かなり減らすことはできます。
蚊を元から絶つためには、とにかく発生源となる水溜まりを作らないことです。
とはいえ、外から侵入してくる蚊もいるはず。
外からの侵入を防ぐためには、寄せ付けないことが重要です。
庭や窓辺にハーブを置いたり、扇風機で風を送ったりするのはかなり有効です。
それでも蚊が出てきて困るという場合は、やっぱり退治するのが一番です。
アースジェットのような殺虫スプレーであれば、速効性もありますし、範囲も広く使えるので便利です。
網戸に事前に吹き付けておけば寄り付かないタイプのものや、蚊に直接噴射するタイプ、庭の草木に撒いて殺虫するタイプなどさまざまです。
用途によって使い分けするといいですね。