山でのキャンプや山登りをしているときなどに、不注意でムカデに触れてしまうとムカデに刺されてしまうことがあります。もしムカデに刺されてしまった場合、どういう処置をしたらいいかご存じでしょうか?そのまま放って置いたり、正しい処置をしないと大変なことになってしまいます。ムカデに刺されたときの処置方法や病院について書いていきます。
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ムカデに刺された!まずやるべき応急処置は?
ムカデに刺されると、針で刺されたような痛みのあとに、激しい痛みが襲ってきます。そのあとに、大きく腫れてきます。また蜂と同じように、毒を持っています。蜂は針を刺して毒を注入しますが、ムカデは皮膚を噛みちぎって歯の先端から毒を注入します。刺すというより、噛むという方がいいかもしれませんね。
ムカデに刺されると、表面に2つの小さな赤い噛まれた跡が出来ます。
近くにムカデを見つけられなくても、痛みとこの噛まれた跡があれば、ムカデに噛まれたと思っていいでしょう。
まずは、絶対にしてはいけないことを書きます。
1つ目は「口で毒を吸い出すこと」です。
毒があるものに刺されると、一刻も早く毒を出したい気持ちがあると思います。テレビや漫画などでも、毒を口から吸い出すことをしているのを見かけますが、ムカデに刺された場合はしてはいけません。ムカデの毒は「酸素毒」といって、タンパク質などを溶かす性質があります。なので、口で吸い出してしまうと口から体内へ入ってしまい、毒がまわってしまいます。
2つ目は「冷やすこと」です。
ムカデに刺されて冷やすと、腫れや痛みがひどくなったり悪化したりします。絶対に冷やしてはいけません。
では、どのような応急処置をすればいいのでしょうか。
まずムカデに刺されたことがわかったら、お湯で患部を洗い流しましょう。お湯の温度は43℃以上で、火傷しない程度のお湯にしてください。
ムカデの持つ毒「酸素毒」は、熱に弱いとされており、熱めのお湯で流すことによって解毒することができます。43℃以下のぬるいお湯だと、逆に毒が活性化してしまい悪化してしまいますので注意してください。患部から毒を絞り出すように洗い流し、その時に石けんを使うと痛みや腫れがマシになります。
十分に洗い流したあと、ステロイド系の軟膏を塗りましょう。市販薬で有名なのはムヒアルファEXです。ムヒアルファEXには、抗炎症効果をもつPVAが含まれており、かゆみを抑えてくれる働きがあります。
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ムカデに刺されたら、病院は何科に行くか
とりあえず、応急処置が終われば病院へ行きましょう。
病院は、皮膚科へ行くといいでしょう。もし吐き気やめまいなどの症状が見られたら、内科へ行くことをおすすめします。
ムカデを寄せ付けない予防方法
ムカデを寄せ付けないためには、様々な方法があります。1つ目は「殺虫剤を使用し駆除する」です。今ではいろいろな薬剤が売られており、ムカデ対策の薬剤も売られています。巣に持ち帰って駆除するものや、置くだけで捕獲するものもあります。
2つ目は「隙間を塞ぐ」です。ムカデは家の小さな隙間から侵入してくる場合があります。小さな隙間は補修して塞いでしまいましょう。
3つ目は「落ち葉を減らす」です。落ち葉などの隠れやすい場所からムカデは現れます。庭などに落ち葉がある場所は掃き掃除などをして出来るだけ落ち葉を減らしましょう。
ムカデ対策まとめ
ムカデはいつどこに出るか分かりません。
もし刺されてしまった場合は素早く応急処置をし、病院へ行きましょう。