無農薬のおいしいお米を手に入れたのに、部屋のどこから湧いたのか米虫が大発生!
駆除したいけど、食べ物に市販の殺虫剤を撒いてもいいの?
部屋中バルサンを焚いても大丈夫?
そんな米虫の駆除方法を知りたいですよね。
米虫は部屋のどこからやってくるのか、駆除するにはバルサンを焚く?市販の駆除商品はないのか?米虫についてまとめました。
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米虫は部屋のどこから湧く?
米虫は突然現れるわけではありません。
幼虫のうちはとても小さく白色をしているため、目立ちにくいので見つけられなかったと考えられます。
成虫になって色や形が変わったことで突然現れたように感じるだけで、長期間米の中にいた可能性が高いのです。
米虫が侵入してくる原因には2つ考えられます。
一つには、精米業者が精米所などに米を貯蔵している際に米粒中に卵を産み付けており、それを購入して自宅に持ち帰ったと考えられます。
二つ目は、もともと自宅に米虫がおり、それが米を探して卵を産み付け、それが孵化して育ったものと考えられます。
一般的には、市販の米にはこのような虫が出ることはほとんどありません。
それは、精米所で貯蔵している際、薬剤を使用して虫やネズミが出ないよう対策を取っているからです。
しかし、無農薬の米や薬品不使用の米であった場合は、虫が出る可能性はあります。
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そもそも、米虫ってなに?
米につく虫には、コクゾウムシとメイガの2種類あります。
どちらの成虫も約200個の卵を産み、その卵は白くて小さいため、卵の状態で発見するのはとても難しいです。
幼虫も小さくて見つけにくく、成虫になってはじめて発見する人がほとんどです。
20℃以上になると活動を始め、25~32℃になると活動や繁殖がピークになります。
出典:Weblio辞書
米食い虫ともいわれるコクゾウムシの成虫は、黒い色をしており、体長2~3.5mmです。
米粒の中に穴をあけて、一粒一粒丁寧に卵を産み付けます。
数日で孵化した幼虫は、米の中を食べて成長し、成虫になると米から出てきて周囲の米を食い散らして卵を産みます。
産卵から成虫までわずか約1か月、猛スピードで成長していきます。
出典:http://www.naturalnetwork.jp/
蛾の一種であるメイガは、米だけでなく小麦粉や豆類、乾燥果実といった乾燥食品を食べます。
成虫は翅を広げても1.5~2cm程度で、米などの臭いを飛び回って嗅ぎ付け、米の外側に卵を産みます。
米を食べるのは幼虫だけで、成虫は食べません。
寿命は1週間程度です。
米虫の駆除方法
コクゾウムシは光を嫌います。
晴れた日に新聞紙やビニールシートなどを敷き、その上に虫の付いた米を広げておくと逃げていきます。
しかし、米に虫がつくと、他の場所にもいる可能性が高いため、確認する必要があります。
どちらの虫も食品に発生しているので、薬剤散布ができません。
一気に駆除することは難しいでしょう。
コクゾウムシの場合は、光を利用して駆除できますが、メイガについては地道に捕獲するほかありません。
もし、食品を気にしないのであれば、スプレー式殺虫剤で駆除することができます。
大発生した場合は、バルサンの燻煙殺虫剤で部屋全体を殺虫処理しましょう。
ただし、食品の中にいる幼虫や成虫には効き目がありません!
バルサンをした後は、どこに発生していたのか確認し、発生元となった食品は捨てて掃除してください。
米虫が発生する前に、予防対策を取りましょう。
冷蔵庫や湿気の少ない冷暗所で保存します。
米は2~3週間で使い切るのがベストです。
密閉式容器で保存してください。
万が一容器の中で虫が発生しても、密閉式容器であれば被害は広がりません。
特に、メイガは米だけに付くわけではありません。
メイガは、袋を破って侵入してきます。
小麦粉や片栗粉など、メイガが付きそうな食品はすべてパッキン付きに保存することをおすすめします。
密閉式容器についてはいろいろ市販されていますが、ペットボトルを使用するのもおすすめですよ。
コクゾウムシには唐辛子やにんにく、生ワサビが効果的です。
ドライタイプの唐辛子、乾いたにんにく、そのままの生わさびを米びつの中に入れておくと予防することができます。
しかし、それらの臭いがお米についたり、それら自身が腐ってしまうことなども考えられます。
これらの効果を利用した市販の米虫駆除商品がたくさん販売されていますので、参考にしてみてください。