気温が上昇し暑くなってきた今日この頃、心配になってくるのはお米につく虫のこと!
米虫除けとして唐辛子や市販の商品がありますが、駆除するには一苦労です。
卵や幼虫は目に見えないほどの小ささなので、米虫が発生したら泣く泣くお米を捨てていたのでは?
ここでは、米虫の駆除や幼虫の退治方法、唐辛子などの米虫除け方法をまとめました。
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お米に発生!何の虫?
出典:Weblio辞書
お米に発生する虫のほとんどは、「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」です。
コクゾウムシは「穀象虫」と書きます。
体色は黒く、体長2~3.5㎜、漢字のように象のような長く伸びた口吻を持っています。
気温が20℃以上になると活発に繁殖し、米粒に穴を開けて中に卵を生みつけます。
数日で孵化した幼虫は、お米の中を少しづつ食べながら成長し、やがて成虫となります。
成虫となったコクゾウムシは、卵の殻を破って米粒の中から出てくると、お米を食い散らしてまた卵を生みます。
コクゾウムシは低温に弱く、15℃以下になると発育や増殖ができません。
また、マイナス20℃の温度で一週間以上おけば、成虫や幼虫、卵まで死んでしまいます。
お米を冷凍すればコクゾウムシは駆除できますが、食べる際は虫をより分けないといけませんし、小さな卵や幼虫は、目で判別することはとても難しいでしょう。
出典:http://www.naturalnetwork.jp/
ノシメマダラメイガは、お米の中だけでなく、身の回りのどこにでもいる蛾の一種です。
常に、穀類や粉を探して飛び回っています。
体長は7~8㎜、お米のヌカ層や胚芽部に卵を生みつけます。
生まれた幼虫はヌカなどを食べて成長し、やがて白い糸を出して蛹になります。
この白い糸が、お米の粒と粒をくっつけてしまうのです。
羽化して蛾となると飛んでいき、またヌカや小麦粉などの穀粉の匂いを嗅ぎつけては卵を生みつけます。
この虫は、油脂分の含まれた食品を好むため、お米だけでなく、クッキーやチョコレート、インスタントラーメンのような、家庭の保存食品にも発生するため、近年は家庭害虫として要注意種となっています。
また幼虫は、購入時のお米の袋やビニールくらい容易く食い破る能力を持っているため、保存方法には十分配慮が必要です。
どの害虫にも言えることですが、気温が20℃を超えると発生しはじめ、25℃を超えると活発になります。
気温や湿度が上昇すればお米も傷みやすくなり、匂いを放ち始めます。
その匂いに害虫はやってくるのです。
気温や湿度が高くなり始める時期には、お米のみならず保存食品の管理に十分気をつけましょう。
ただ一つ言えるのは、これらの虫が発生するお米には、殺虫剤などのような残留物が存在しないという証明にもなります。
人体に悪い影響を与えるものではありませんのでご安心を。
とはいえ、お米に虫が湧いているなんていうのは気分的にイヤですよね。
また、アレルギーなどの不安要素もありますので、もし大量の虫が湧いてしまった場合はあきらめて処分することをおすすめします。
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もしもお米に虫が湧いたなら・・・
あなたは、もしお米に虫が湧いたらどうしていますか?
捨てるなんてもったいないですよ!
コクゾウムシであれば明るい場所を嫌うので、新聞紙を日陰に広げ、その上に虫が湧いたお米を広げます。
すると自然と逃げていってくれます。
この時、お米がまずくなってしまうので、絶対に直射日光には当てないでくださいね。
米虫を防ぐ、お米の保存方法
お米の長期保管を避け、購入したお米は早めに消費しましょう。
また、冷蔵庫の野菜室や、風通しが良くて涼しい場所で保管しましょう。
台所は、火や水を扱うところなので高温多湿になりがちです。
冷蔵庫の近くでは熱が発生しますし、シンクの下は湿気が高いので注意しましょう。
米びつでお米を保存する場合は、お米がなくなるまで使い切り、途中でお米の継ぎ足しはしないようにしましょう。
米びつを空にしてから新しいお米を入れると、虫が湧きにくくなりますよ。
米ぬかなどが隅の方に残っていないかきれいに掃除し、なるべく涼しい場所で保存してください。
洗えるタイプのものは、洗ったあと完全に乾燥させてから、新しいお米をいれましょう。
お米は買い置きせず少しずつ購入しながら、密閉式の容器に詰め替えて保存します。
厚めのジッパー付ポリ袋や、布団圧縮袋などもおすすめですよ。
ペットボトルを再利用してお米を保管する人も増えています。
これなら、冷蔵庫へも入れられて便利ですね。
お米の虫予防アイテム!
お米の虫を寄せ付けないものとして、いくつかご紹介します。
1、唐辛子を入れる
米10kgに対して唐辛子を5~6本使用します。
米粒の中に混ぜ込むのではなく、ただ上に乗せておくだけです。
唐辛子の破損などが心配な方は、お茶パックなどに入れるといいですよ。
2、ワサビを使う
粉ワサビをお茶パックなどに入れ、お米の上に乗せます。
3、にんにくを使う
皮付きのにんにくを、そのままお米の上に乗せます。
にんにくの独特な臭いはありますが、お米を炊けば臭いはなくなります。
時間が経ってにんにくが傷んできたらすぐに取り替えてください。
4、市販の害虫予防のアイテムを使用する
こちらの方法は、あくまでもお米を早く食べきることが前提です。
虫の活動が活発になる夏場にはあまり効果は期待できませんのでご注意を!