気温、湿度ともに上昇する時期から、お米に虫が湧いてしまうことがよくあります。
お米に虫なんてショック!
しかもまだたくさんお米が残っていたら尚更です。
お米に虫が湧いていたらすぐに退治したいですが、虫が湧いたお米は食べられるのでしょうか?
ここでは、お米につく虫の種類やその退治方法、虫が湧いたお米は食べられるのかまとめました。
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お米につく虫
出典:Weblio辞書
出典:http://www.naturalnetwork.jp/
お米につく虫は、ほとんどがコクゾウムシとメイガの2種類です。
2つの虫に共通することは、一匹の成虫が生む卵は約200個にもなるということです。
またその卵は、どちらも白色をしていてとても小さく、卵の状態で見つけることは非常に困難です。
幼虫も同様、小さくて見つけることが難しく、成虫になってようやく目で見てわかるようになります。
気温が20℃以上で活動開始し、25℃以上になると活動や繁殖が盛んになります。
コクゾウムシの場合、成虫になると米粒一つ一つに穴を開け、その中に卵を生みます。
数日で孵化し、米の中を食べて成虫になると、米から出てきてさらに周囲の米を食い散らかし、また卵を生みます。
この周期はわずか1か月です!
メイガの場合、米の匂いを嗅ぎつけ、お米の糠や芽の部分に卵を生みつけます。
米を食べるのは幼虫だけで、糠を食べて成長し、成虫になれば蛾となって外へ飛んでいきます。
コクゾウムシは白米を好んで棲みつきますが、メイガは糠などがあって栄養価の高い玄米につきやすいと言われています。
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お米の虫を退治!
コクゾウムシもメイガも、スプレー式の殺虫剤で駆除することはできます。
しかし、お米に殺虫剤を撒いてしまえば、もう二度とそのお米を食べることができず、捨ててしまわざるをえません。
また、バルサンのような燻煙殺虫剤で部屋全体を殺虫処理しても、米の中にいる幼虫や成虫には全く効果がありません。
お米の虫は駆除できないのでしょうか?
メイガについては、残念ながらスプレー式の殺虫剤を使用しない限り、地道に捕獲するしか方法はありません。
しかし、コクゾウムシの場合、殺虫剤を使用しなくてもお米から駆除する方法があります。
それは、光を利用する方法です。
コクゾウムシは、明るい場所や光を嫌う特徴があります。
天気の良い日に、新聞紙やビニールシートを敷き、虫のついたお米を広げてみてください。
お米が傷むので、直射日光は避けてくださいね。
そうすると、コクゾウムシはお米から逃げていなくなりますよ。
とにかく、お米についた虫に関しては、駆除するというよりも、お米の保管方法などを見直し、米虫が湧かないようにすることを考えた方がいいですね。
お米の虫は食べられるの?
ズバリ、食べることができます!
とはいえ、虫と一緒に炊き上げるなんてことは避けたいですし、アレルギーのことなども心配ですよね。
お米に虫が湧いてしまったら、次の方法を試してみてください。
まず、お米を研ぐ前に、虫の糞や汚れたり食害されたりしたくず米を、ざるで振るいにかけます。
虫や食害されたお米は、お米を研ぐと浮いてきます。
また、きれいなお米は水に沈みます。
いつもより多めに水を替え、すべて洗い出してしまいましょう。
万が一、虫が入ったままのご飯を食べてしまったとしたら・・・。
これらの虫には毒や病原性はありません。
人体にも全く影響しませんので安心してください。
とはいえ、やっぱり虫が湧かないのが一番です。
虫の湧いた容器には、まだ卵や糞などが残っているかもしれません。
新しいお米を入れる前に、一度きれいに洗って掃除し、よく乾燥させて清潔にしましょう。
また、お米はついつい大量に購入してしまいがちですが、長期保存していると、お米からニオイが出てきて、そのニオイに虫が寄ってきてしまいます。
冬場であれば1ヶ月、夏場であれば2~3週間で食べきれるだけのお米を購入するよう、心掛けましょう。
そして、虫が活発に活動するような高温の場所は避け、暗くて涼しい場所に保管するようにしてください。