血液型がO型の人は蚊に刺されやすい、肥満の人は刺されやすいなど言われていますよね。このように、蚊に刺されやすい人の原因にはさまざまな説があるようです。しかし、本当に蚊はそのような理由で刺す人を選んでいるのでしょうか?ここでは、蚊に刺されやすい人と血液型の関係について、また原因と注目の研究結果についてまとめました。
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蚊に刺されやすい血液型ランキング!
アメリカや日本では、ヒトスジシマカを使った蚊に刺されやすい血液型を実験した調査結果があります。
その結果によると、蚊に刺されやすい人の血液型で一番多かったのがO型、次いでB型、AB型、A型の順に並んでいます。
ここで疑問、なぜ蚊は血を吸う前から、人の血液型を見分けることができるのでしょうか?
その答えは、人がかく汗のなかに含まれる物質が関係しているようです。
汗の中には血液型物質というものが含まれており、蚊は鋭い嗅覚でその血液型物質のニオイを嗅ぎ分けているというのです。
血液型物質は「糖鎖」です。
糖鎖とは、さまざまな種類の糖がグリコシド結合によってつながりあった一つの化合物のことを言います。
オリゴ糖やアミロース、セルロースなどがよく知られています。
糖鎖は、糖同士だけでなく、タンパク質や脂質などのその他の低分子とも結合して、さまざまな分子を作り出し、体内で重要な生理作用を担っているのです。
蚊に刺されやすいとされるO型の血液型物質は、花の蜜と似た分子構造をもっていることから、蚊を引き寄せやすいとされています。
オスの蚊と産卵時でない時のメスの蚊は、普段、花の蜜を主食にしています。
人や動物の血液を吸って栄養を摂取するのは、産卵時のメスの蚊だけです。
通常の主食である花の蜜とO型の血液型物質が良く似ているために、O型の人は蚊に刺されやすいというわけなのです。
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本当にO型の人は蚊に刺されやすいの?
実は、血液型によって蚊に刺されやすさに違いがあるということに真逆の実験結果もあるようです。
蚊が人の血液型を判別するのに使用しているとされる血液型物質ですが、これをO型・A型・B型と抽出して肌に塗り、蚊の刺されやすさに違いがあるか実験したところ、有意な差は認められなかったそうです。
そもそも、汗に含まれる血液型物質は揮発性でないため、蚊が人の皮膚に止まるまでその血液型物質を感じることはできません。
とはいえ、蚊に刺されやすい人は確かに存在しますよね?
英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院が、蚊に関するある実験を行っています。
遺伝子の全く同じ一卵性双生児と、遺伝子の異なった二卵性双生児に、蚊の刺されやすさに違いがあるのかを確かめたそうです。
結果、遺伝子の同じ一卵性双生児には全く差は見られなかったのに対し、遺伝子の異なる二卵性双生児では、蚊の刺されやすさに明らかな差が見られました。
明らかに、蚊に刺されやすい体質の人はいるということです。
産卵のため血液が必要になった蚊は、人が発する二酸化炭素や汗に含まれる乳酸を検知し、また、人を刺す時は温度と水分に対するセンサーを働かせて、対象の人間を探します。
産卵のために、栄養価が高く高たんぱくな血液を求め、脂ののった血液を本能的に求めるのかもしれません。
O型の人は、動物性たんぱく質の消化能力が高いと言われており、しかも動物性たんぱく質を摂取した後は、汗をかく可能性もあります。
食後は体温も高めになります。
体温が高めの人は蚊に刺されやすいと言われていますので、O型の人は蚊に刺されやすい条件を多く持つということになります。
ストレスも関係あるの?
蚊に刺されやすいかどうかは、ストレスの有無とも関係があると言われています。
人は、ストレスがない時は代謝が順調に行われるため、炭酸ガスや乳酸が排出されるのを感知して蚊が寄ってきます。
ストレスがある時は代謝が悪くなり、この時には蚊が嫌がる物質を排出しているというのです。
血液型別によく言われる性格について見てみると、協調性と几帳面をモットーとするA型の人は、ストレスを溜め込みやすいとされています。
蚊に刺されやすい血液型ランキングで最下位だったA型は、ストレスを溜め込みやすいため、蚊に一番刺されにくいのではないかと考えられているのです。
刺されやすさ1位のO型の人は大らかで明るい、刺されやすさ2位のB型の人はマイペース、刺されやすさ3位のAB型の人は待たされるのが苦手。
確かに、蚊に刺されやすい血液型ランキングとストレスを感じる血液型ランキングは関連があるように見えますね。