みなさんは、ムカデに刺されたことはありますか?ちょっと蚊に刺されたぐらいなら、薬を塗って終わりでいいですが、ムカデは毒を持っていますので薬だけではダメです!ムカデの毒はとても強く、アラフィナキーショックというショック症状で亡くなってしまう方もおられます。
また、正しい処置をしないと、痛みが強くなり悪化してしまいます。今回は「ムカデに刺されたときの処置方法」について書いていきます。
スポンサーリンク
ムカデに刺された!応急処置方法
出典:http://blog.livedoor.jp/antroom/
まず、ムカデに刺されたらお風呂で43℃以上のお湯をシャワーで患部にかけてください。
ムカデは蜂のように針をさして毒を入れるのではなく、皮膚を噛みちぎって毒を塗って染みこませます。ですので、傷口を絞りながら洗い流しましょう。
ムカデの持つ毒は「酸素毒」というもので、熱に弱いのでお湯で解毒できます。
しかし、43℃以下のお湯で洗い流すと、解毒どころか毒を活性化させ悪化させてしまいます。必ず43℃以上で火傷しない程度のお湯で洗い流しましょう。
お風呂場で使う石けんやシャンプーはアルカリ性の成分のものが多いので、シャワーと一緒に使えば酸性毒を中和させることが出来ます。ただし、弱酸性の石けんは効果がないので、使わないでください。
もし家ではなく、キャンプなどの屋外でムカデに刺された場合は、近くにコンビニがあればポットのお湯をもらいましょう。ポットのお湯を水と混ぜて温度調節すれば、外でも毒を洗い流すことができます。
★関連記事★
⇒ムカデに刺されたら薬は?市販薬のおすすめは?
スポンサーリンク
ムカデに刺されたときにやってはいけないこと
ムカデに刺されると、とにかく毒を出さないと!という気持ちになり口で吸い出そうとする人がいますが、絶対にしてはいけません。
ムカデの持っている「酸素毒」というのは、血液やタンパク質と溶かす性質があります。ですので、口から吸い出してしまうと口から毒が入り、体内にまわってしまいます。
毒が体内に入ってしまうと、寒気、吐き気、リンパ節が炎症をおこす、息苦しくなるなどの症状がでますので、絶対に吸い出すことはせず洗い流してください。
毒を洗い流した後は、薬を塗ります。
市販の薬では、やけどや発疹の時に使う抗ヒスタミン剤やステロイド剤が含まれているものがよく効くと言われています
ムヒアルファEXやベトネベートN軟膏AS、オイラックスなどがありますが、強いステロイド剤が含まれているムヒアルファEXが一番おすすめです。
スポンサーリンク
ムカデの虫刺され、病院は皮膚科?
先ほどまでに紹介したものは、あくまで「応急処置」です。ムカデに刺された場合は、必ず病院で診てもらいましょう。
冒頭でも紹介した「アラフィナキーショック」という強いアレルギーショックを起こす可能性があるからです。
このアラフィナキーショックは、ムカデに2回以上刺されたことのある人は特に注意が必要です。
2回目の方が毒に反応しやすく、呼吸困難になるひともいます。
・じんましんが出てきた
・空咳が出て息苦しい
・口がしびれる
・めまいがする
・耳鳴りがする
・冷や汗が出て止まらない
これらの症状はアラフィナキーショックの初期症状の可能性が高いので、すぐに救急車を呼びましょう!
応急処置が終わり、病院で診てもらうときは皮膚科、内科、外科のいずれかで診てもらうといいです。
ムカデに刺された痕がなかなか消えない場合は、皮膚科に行きましょう。
まとめ
ムカデに刺されると焦ってしまうと思いますが、周りにいる人に助けを求めて応急処置をするようにしましょう。
毒は必ず43℃以上のお湯で絞りながら洗い流すことと、口で吸い出さないことは覚えておきましょう。